vol.1学んだスキルを職場や家庭で活かすために(コーチング編)

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時々、コーチングやカウンセリング、
コンサルをしている人から相談を受けることがあります。

それは
「○○を勉強したけれど、職場や家庭で使いにくい」と言われます。
なので
○○が使えるタイミングをお伝えすると喜ばれます。

 

いつも口頭でお伝えしているのですが、
毎回「やっと分かりました!」と言われます。

折角、人を助けたいと思って学んだことは、
日々活かして笑顔の人が増えるといいですよね。

人を助けたいと学んだスキルで
このような悩みをお持ちではありませんか?

 

  • 解決できるように質問をしても返事が返ってこない。
  • 良かれと思って提案しても相手が喜んでくれない。
  • アドバイスをしているけれど、相手が今ひとつ納得していない。
  • 愚痴や不満が多く、もっと楽しい方がいいだろうと考え方を変えるように言ったけれど嫌な顔をされた。
  • 学んだスキルが使えるようにと時間を取ったけれど、うまく解決に向かわなかった。

 

これらはスキルが足りないわけでも
あなたがデキない人でもありません。

デキる人だから段階を踏まずに、
一足飛びの対応をしています。

 

学んだスキルを活かすには段階を踏むこと!が大事です。

 

コーチングとティーチングの違いと共通点

 

コーチングとティーチングの違い

コーチングとは・・・質問をすることで相手から答えを引き出し、自発的に動く動機付けをすること

ティーチングとは・・・指示、アドバイスをすることで相手に答えを与え、その通りに動かすこと

 

コーチングとティーチングの共通点

  • コーチングもティーチングも問題解決を促すには大変有効な手段です。
  • どちらも相手の悩みが、ある程度明確な時に有効です。
  • どちらも段階を踏み越えて、一足飛びの対応をしています。

 

普段に活かすならば、その手前の対応が不可欠です。

 

 

コーチングやティーチングの手前の対応とは何?

悩んでいるかどうかの確認の声かけを忘れているんです。

上記のあなたの悩みの言葉を振り返ってみましょう!

 

  • 解決できるように質問
  • 良かれと思って提案
  • アドバイスをしているけれど
  • 楽しい方がいいだろうと

 

 

これらを思ったあなたは、
相手の何かを見て聞いて、
上記のように判断しました。

あなたは数秒前を見ています。

 

 

何を見て
何を聞いたから
そう思ったのでしょう?

 

 

あなたは、ちゃんと見ています。^^

 

例えば、
子どもがビッフェコーナーで大皿から小皿に食べ物を移す時に
ナイフとスプーンがうまく使えず
もたもたしている状態を見て、、、、

 

なぜそんな使い方をするかな?
それはこう使った方がいいよ。
それはもう少し傾けた方がいい。
その使い方だと取れないよ、と言ったり、
代わりに食べ物を取ってあげたり。

 

 

親切で、デキるあなたは質問したり
提案したりアドバイスをしたり、
助けるための行動をしたりします。

 

 

けれど、、、

 

 

助けるための行動を起こす前の状態
その見たこと、
聞いたことを先に言ってからの方がいい
んです。

 

 

助けるための行動を起こす前に言った方がいいこととは?

 

例えばそれは、、、、、

取りたいのに取りにくいよね。
なかなか取れなくて焦るよね。
スプーンが大きすぎて持ちにくいよね。
一生懸命工夫してるんだね。

 

などなど、、、

もたもたしている状態を口に出して言う。
しな軸では『実況中継する』と言います。

これが最初の声かけ、1の前のゼロ対応、手前の対応です。

 

手前の対応『実況中継する』メリットとは

人の行動は無意識でしていることが多く
『実況中継する』と相手は悩みの自覚ができて、考えることができる。

 

今、困っているのか
もう少し頑張りたいのか
自分で最後までしたいのか
それとも助けが欲しいのか

この考える時間が必要です。

 

 

その後で、助けを求められたら
質問もアイデアも提案もしていいのです。

 

 

最初の『実況中継する』がないと
相手は自分が困っていると自覚ができないんです。

自覚がないか、助けが要らないのに
質問や提案をしてしまうから
嫌な顔をされたり通じなかったりします。

 

コーチングを受けたいと来訪してくる人と
職場や家庭の身近な人との違い

コーチングを受けたい!と思っている人は悩みの自覚がありますが、多くの人は、自分が今悩んでいると言う自覚がない人の方が多いんです。(正確には自覚はあるかないか分からないけれど、悩みが明確ではない)

 

あなたから相手を見て悩んでいるように見えたなら
その見えたことをまず伝えて
悩んでいることを確認することが重要です。

そうでないと、あなたの折角の思いが上滑りしてしまいます。
勿体無いですよね。

 

最初に見た時に感じたことをまず声に出す!!

 

これは特に、コーチングを職場や家庭、
普段に活かすために必要なことです。

質問、提案、アイデア、言いたくなったら
まず『実況中継する!』からしてみてくださいね。

 

あなたはちゃんと見ているのです。
その見ていることを伝えることが大切です。^^

 

 

 

追記

いかがでしたか?

上記の内容は、よくPTAの講演でもお話しします。
ちゃんと見ているのに、
すっ飛ばすして次の段階にいってしまうので、すれ違いが起こります

学んだスキルを活かすには段階を踏むこと!
あなたの経験を活かすにも同じ。


なぜ、手前の対応が必要なのか?

悩みの自覚と考える時間を与えることができる。
悩んでいるかどうかお互いが確認できる。

なぜ、手前の対応が必要なのか?
手前の対応を忘れて質問や提案をすると
違うメッセージを伝えている
と、言うこともあるからです。

詳しくは次回です。

 

 

 

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しなやかな軸で関係が築ける人になる 人間関係改善コンサルタント しなやか自分軸研究所@所長川西未来子

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