反応は、親の直感かもしれないというのは、しな軸にお越しの方を見ていて思います。
この人やこの子どもは、この人だから、この親だから、心が救われるんだろうな、と研究員さんたちを見ていていつも思うのです。
確かに反応はしすぎているし、反応会話は改善したほうがいいのですが、自他分離できないからこそ、相手のサインに気づけてもいます。以下の”気になる”に注目してください。
反応しているからキャッチしている!?
他人のことならスルーするところを身内のことだから気になって仕方がないと言われます。
- 子どもの癇癪が気にる
- 子どもの不登校が気になる
- 子どもの成績が気になる
- 子どもの友人関係が気になる
- 兄弟喧嘩が気になる
- 夫が病院に行かないのが気になる
- 家族が不摂生をしていることが気になる
- 姑のぐちが気になる
これらは相手が困っている状態です。
それを自分が困ってしまっている。
自他分離ができていないから反応して気になっている状態ですが、相手のサインをキャッチしていますよね。
その後の対応が反応会話なので関係はおかしくなります。
世の中的には放置でもいいのかもしれません。
でも軸対話では、相手の困っている状態を整理する、表現の仕方を支援するという聞き方や、この部分(具体的なこと)では自分も困ると伝えるという対応をします。
自他分離できないという共感能力
相手が困っていると自分も同じように困る。
というのは、自他分離できていない状態です。
自他分離できないのは、共感能力が高い人の特徴です。
そしてこの特徴を持っているのはアジア人、特に日本人に多いと言われています。だから空気が読める、”おもてなし”などのサービス精神があるのでしょう。
自他分離できないというのは、利点もあるわけです。
自己主張だけではうつなどの精神疾患の予防はできない
対話や表現力の進んでいる国は、鬱などの精神疾患や依存症の人が少ないと思っていたんです。
どれぐらいの比率かは、その国の人にならないと調べきれなかったのですが、2017年にデンマークに行ったとき、鬱も依存症もあるときき、そして増えているそうです。
滞在中、IT関連企業の職場のコミュニケーション不足による問題もあり、上司として辛くなり鬱となった男性にも出会いました。また違う人からこんな話を聞きました。
日本人のお節介が有難い
デンマーク人の28歳の男性です。
私には日本人の母親がいるんです。そのうち養子になりたいと思っています。母国の母親は母親とは思っていないんです。(注:父親の再婚相手ではない)
なぜそこまで日本人のその女性がいいと思われたんですか?
その人とは大学のゼミの生徒と先生として知り合ったのですが、すごく良くしてくれました。
こんなことで悩んでいるのではないか?
それにはこうしたほうがいいよ、
困った時はいつでも相談していいよ。
困った時はお互い様だしね。
今まで生きてきて、こんな親切や思いやりをかけてもらったことがない、デンマークでは早くに個人とし自立するように言われたし自己主張もできるけれど、どこか寂しかった、それをどうすることもできなかった、でも赤の他人に、ここまでしてくれる日本人に興味を持ったし、こんな人間関係が作れる日本人はすごいと思った。
と、言われるんです。
日本人は精神的に成熟している!?
上記の日本人の対応って、日本にいると珍しくないと思いませんか?
人の困りごとを自分のように思えるぐらい、人への思いが寄せられる状態を精神的な成熟と考えると、、、日本人って、すごいと思いませんか?!
確かに自他分離していない状態での反応の中には、様々な要因がごちゃごちゃなので整理する必要はあります。
できたら適切な対応にシフトして行くほうがいいだろうし、他者への想いだけではなく、自分に向き合うことや表現力を磨きたいところです。
自他分離がしにくいと言うのは、能力の一つなのかもしれないと思うのです。
反応は親が子どものサインを感じた直感かもしれないですしね^^
いかがでしょうか?
コメントで、あなたの意見を聞かせていただけると嬉しいです(^^)
おまけ
反応は親の直感かもしれない。
自他分離していない苦しさもあるのですが、自他分離しにくいからこそ、相手が困っていることに気づいているとも言えますよね。
反応はお互いのサインをキャッチし、人間理解を深めるチャンスでもあります。
お節介は世界を数うと確信しています。
ただし適切なお節介がいいですけどね(^^;
ゆっくりしなやかにね^^
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