【連載】【18】高校生の子どもが不登校の場合-軸対話初歩

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子どもの不登校がきっかけで軸対話を学ぶ

軸対話に訪れてくださる方のきっかけが、子どもさんが不登校の場合が多いです。

子どものこと、家族との関係性改善のために心のことを学ばれて、コミュニケーションのことも学ばれ、自分自身は楽になったけれど、子どもの意欲を促したり関係改善までには至らない、として軸対話の門を叩かれます。

事例を通して、今までお伝えしたことをどう生かすのか?をお伝えします。

高校生の場合、学校が親身なってくれるとは限ら図、親が頑張って関わることになります。

 

こんな時、どう声をかけますか?

例えば、
勉強していない
ゲームをしている

何と声をかけていますか?

 

このままでは上に上がれないんじゃないか?
大丈夫?
大学は行かないの?
何かしたいことはないの?
将来、どうなりたいの?
あなたのことが大切。

色々言っていますが、一向に通じません。

この場面、どっちが困っていますか?

多くの場合、親が困っていると言います。
ではどのように困っていますか?

中卒になったらどうしよう。
大学に行かないとなったら、、、
このまま引きこもったら、、、、

お金もかかっているし
お金もなくなるかもしれない

周りの目も気になる
普通じゃないと言われる
どこに行ったのか
どんな育て方をしたんだろう?
どんな家庭なんだろう?
色々言われたら、、、外にいけない

 

いっぱい困ったことの中でどのことがイヤですか?

もっと吐き出してみましょう。

 

あああ、、、やっぱり
楽しくないと言われることがイヤ
時々死にたいと言われることもイヤ

 

子どもさんには生きていて欲しい
子どもさんのことを思って心配だし不安だし

 

 

どうであって欲しいですか?

生きていてほしい

子どもが幸せになってくれることを願ってる。

ならば、、、、

人が死を選ぶということはどういう時だと思いますか?

自分の存在価値がない
将来への希望がない
絶望している

だから私は、愛しているとも伝えているし
大切だとも言っている、、、なのに伝わっていない。

口でいくら、思いを告げても
伝わっていない、子どもの行動は変わらない

ということは、、、、

 

軸を否定することになる!?

今の行動をし続けたい欲求がある。
子どもさんには欲求と感情があるんです。
ということは、子どもにも軸があるということです。

 

欲求があってしている行動に対して
色々伝えるということは

あなたの欲求なんて大したことじゃない、
そんなものはダメ!と伝えてしまっている。

なのでバリアを張っている。
どんどん心を閉じることになる。

 

愛情があるからこそ
心配していることを伝えても
全て裏目になる。

 

普段の会話の端々に、否定や避難や詮索などで相手を認めていないことを伝えていると「そんなの嘘だ」と思うんです。

 

普段、普通にしている時、どんな会話をしますか?

例えばテレビを見ている時とか

美味しそう〜こういうの好き?とか
可愛いね、こういう子タイプ?とか

 

相手を知りたくて尋ねていますよね。
いい関係の時には、答えます。
答えがないということは詮索されていると思って心を閉ざしています

心を閉ざしている時は、普通には、いい会話でも心をこじ開けられるように感じると閉ざすんです。知らなかったですよね。

でも根底は、子どものことが心配で、可愛くて知りたいんですよね。

子どもへの愛情が溢れています。

 

ならば、

その愛情が愛情として伝わるように普段の会話を見直さないといけないんです。

それが実況聞き、実況伝えをする!

 

まず、勉強していない
ゲームをしている

いくら言っても、その行動を変えないということは、その行動をし続けたい欲求を子どもさんが持っているということ。

 

学校に行かないと決めた、、
何か理由があるはずです。

アクティブリスニングで現状把握

前述にもありますが、まだ大雑把で具体的にはわかりません。

曖昧なものを具体的にするためにアクティブリスニングです。

 

何がどうイヤ?
何がきっかけだったのか?
その複合なのか?
友達とどういうことになっているのか?
どんなことを言われることがイヤ?
どんな対応に困るのか?
それも友達ではないのか?
勉強なのか?
そもそも学校の勉強は向いているのか?

そのイヤは何なのか!!

それらを質問ではなくアクティブリスニングで促してあげる。

具体的にイヤがわかってきたら、、、、今後の対策が取れます。

 

対人対応策でいいのか?
学校を変えるのか?
その際どんな学校がいいのか?
将来、どうしたいのか?

 

子どもも吐き出してから欲求や感情が分かり
現状を把握してから次の対策を立てることができます。

 

学校に行かない
学校に行けないという時は相手が困っている時です。

相手が困っている時に
私の心配や不安を伝えてもなかなか伝わりません。
なんども伝えても行動を変えない時は、対応を変えましょう。

 

聞く側になります。
相手の心のうちにベクトルを合わせ、
実況中継聞きと実況中継伝えで
相手が今、どんな状態であるのかが分かるように伝える。

 

 

それが今のあなたの存在を認め
心のバリアを緩めて解放し
今の状態の把握につながります。
現状のイヤが分かり
欲求や感情が分かれば
次に進みたくなります。

 

そんな対応を今までお伝えしたことを参考に試してみてください。

 

コメントで、あなたの意見を聞かせていただけると嬉しいです(^^)
疑問、質問にも答えます^^

 

今回の記事を動画でもまとめましたので、ご覧ください。

おまけ

心配や不安、愛していること、大切だと親の想いを伝えることが、裏目に出るなんて知りませんでしたよね。

見たまま、そのままを伝えることが愛情を伝えることになるんです。

親のあなたが心配していること、不安なこと、分からないわけではありません。
思いやりは充分あります。
それよりも行けない何かの理由、軸があるのです。

あなたの軸のある対応が、必ず子どもの軸も明確にできるはずです。

あなたの愛情が愛情として伝わり、心が通いあうことを祈っています。

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コメント

  1. くすもと 投稿日

    ご無沙汰しています。中1の娘が不登校になり4ヶ月になりました。登校する日があったものの家にいる日の方が多く、私は吐き出しきれない小さなイライラを抱えて過ごしていました。「登校できるんだからもっと頑張ってほしい」と欲と焦りが出ていたのだと思います。自分を振りかえって泣きました。まず相手の殻をとる→話を聞く→伝える、の話が沁みました。

    • 川西未来子 投稿日

      くすもとさん、お久しぶりです。
      登校する日もあると「学校に行けるんじゃないか」と期待してしまったんですね。
      登校することで何かの問題が解決するような気がしますもんね。
      何かの問題はお子さんの殻が溶けて、話せるようになってから分かります。

      くすもとさんも言われているように
      >相手の殻をとる→話を聞く→伝える、
      ここ、重要です^^

      それまで根気よくご自身のマイペースを見つけて楽しみにお待ちください。

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