いい親になろうとして「しんどい」と言う声をよく耳にします。いい親ではなく自分らしい親になろうとするときに足かせになるのは、良妻賢母思想です。もうそろそろ、払拭してもいいですよね。しかも良妻賢母思想は輸入品です。
良妻賢母はいつから?
この良妻賢母なるものは明治維新後の工業化や近代化が進み、女性の教育が始まってからです。そして良妻賢母という母親像は古い儒教思想の下で生まれたのではなく西洋の文明を取り入れた輸入品であるとともに、幾つかの戦争がある中で国の為に働く人材を育てる為にも必要だったんです。
でも実際は教育を受けれる人はわずかの富裕層だけでした。その富裕層でさえ明治後半には良妻賢母に意を唱える人達も登場します。教育を受けられない人逹は新聞や雑誌や人の噂などから情報を得るということになります。
人伝えほどあやふやなものはありません。
子どもの為に尽くす生き方、または子ども中心主義は近代家族イメージができてからだということ、しかも輸入思想です。
えーーーでも、武士の妻はすごかった。という話も聞きますよ~。・・・・武士の妻はすごかったかもしれませんが、伝統的な考えかどうかは伝統を支える人数が多いほうをみたほうがいいと思いませんか?
武士と農民の比率をご存知ですか?
1(士)対8(農)対1(商) ということは
あまり記録はありませんが農民の生活をみた方が一般的であり伝統的なのではないでしょうか?!
となると農村での女性は、立派な働き手であり、子どもも畑や田んぼに出て、皆に子育てされています。江戸時代の長屋でも子どもは皆で育てるし年齢的に上の子が下の子の面倒もみる。
また子どもも働き手でしたし口減らしのために奉公にでることや子潰し子殺しは虐待死よりも頻繁にあったのです。(虐待を正当化していませんよ)
これが無償の愛のある親?!
ですかね(^^;
(攻めているわけでも擁護しているわけでもなく、子どもに手をあげるなんて!と言う声は多いですよね。普通は子どもに手はあげないもの、、、ではなく、してしまうものと考えた方がフォローしやすいと考えるからです)
記録には「武士の妻とは・・・」のようなものもありましたが、武士である夫の心得もありそこには『武士たるもの不都合なことがあった場合に伝えることをせず、力のない無抵抗のものにいきなり離縁や暴力で訴えるなど言語道断・・・』と書かれているのです。三行半という言葉も女性を保護するものでもありました。女性がイヤになったら出て行ける為の解約書のような意味もあり、これがあると次に結婚もしやすかったんです。それに夫から被害を被った場合には慰謝料に似た請求もあったとか。。。要は女性は強かったし農村では対等に近い存在です。
伝統的というならば
日本人は農耕民族です。一人で孤独に子育てしていたのではなく皆でしていた。本当はこちらのほうでしょう。
女性史を見直すことで良妻賢母が最近の思想であることが理解できる。でも閉塞感がある。。。よく分からない伝統的な母親像と思い込んでいる人逹と実際にはやっていかないといけない。
世間の母親像をぶっ壊せ
まずよく分からない母親像で自分自身を追い込みます。世間の人達は新米ママにアドバイスをしてきます。いちいち聞いていると腹が立ちますし私の場合は、言うことを聞いて子どものアレルギーが治るとは到底思えなかった。
でも掛けてくれる言葉を冷静に分析すると、それは思いやりであったりもする。ですが皆、
こう考えるといいよ。
そんなに真剣にならなくても。
ちょっと過保護すぎない?
なんでも食べないと免疫力がおちる
今だけだから。
今が花よね。
子どもを泣かすなんて・・・
子どもが小さいときに無理して働かなくても
これらは気休めやほぼ価値観なので
取り入れにくく
分かりにくい(><)
自分自身が何を目指しているのか!?
こちらのほうが重要。
あなたがなりたい親ってどんな親ですか?
ちゃんとしなさい!だけではなく
本当は何を子どもに伝えたいのだろう?
そう自分に問いかけてみましょうね。
私が成りたい母親像は、 ちょっと抜けている人で自分も相手も失敗した時にやってしまったことを笑える人です。そのためにはガチガチの良妻賢母ではしんどい。良妻賢母イメージはおしゃれもしませんしね(笑)
20年前はまだ子育て中のお母さんは、おしゃれはしないという時代でもありました。ひとまず私は人から何も言わせないために楽しそうな人になったのです(少々拗ねています(^^;)
子育て期間中はアレルギーの食事療法をしていたので子どもに尽くしているイメージに取られやすいのですがそうではありません。わたしはしたいことをしたかっただけです。そう実験してみたかったんです。どれだけシンプルな方法で人の治癒力はアップするのだろう?!と(^^;
追記
自分を縛る考えは何なのか!?に早く気付きましょう!
そして、それは本当に持っていたい考え価値観なのかを検討しましょうね。
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