コントロールには二種類のまったく違う、しつけ=規律のコントロールの型があります。一つは外部コントロール(押し付け・他人軸)もう一つは内部コントロール(自己規律・自分軸)です。全然違うのですが混同しています。その説明の前に二つの違いについて。
二つのコントロールの違い
自己規律(内部コントロール)と押し付け(外部コントロール)の違いは、視点位置の違いです。
視点位置が外部からなのか内部からなのか。
内部コントロールは、自ら自分に課すもので
外部コントロールは、他から押し付けられたもの
他人がコントロールしてしつけるか、自分がコントロール(自己統制)して規律を持つ(自己規律)かの違いです。まったく違いますよね。でも実際は区別せずに使われていることが多いです。
言葉から混同していることを自覚する
「おしゃべりをしている子どもを、教師は放課後、学校に残してしつけ(動詞)した」
「子どもが家庭で、きちんとしつけ(規律・名詞)られていないと、学校でトラブルメーカーになるから家でしっかりしつけ(動詞)てください」
つまり、しつけ(名詞)をする唯一の方法は、大人がしっかりとしつける(動詞)事である。言い換えると↓
子どもをコントロールし、罰を与え、矯正し、体罰を与える事が大事です。(まあ流石に体罰は学校ではないでしょうが、家ではありそうです)
言い換えると
「授業中におしゃべりをするなんて自己規律がなっていないので、強制的に教え込まなければ!」
「子どもが家庭で、自己規律できていないと、学校でトラブルメーカーになるから家でしっかり押し付けてください」
変でしょ。
でもよく聞きますよね(^^;
何かを変えようと思う時、現状把握が必要です。
私たちが受けてきた教育から何が起こっているのだろう?と、現状を把握しようと思った時に、二種類のまったく別のコントロールが混同されているということを『自立心を育てるしつけ・トマス・ゴードン著』から知ったのです。(私も知りませんでした。何かおかしいな〜とは思っていましたが(^^;)
大人は子どもに自己規律を学んで欲しいと思っている。
にも関わらず、その方法はーーー大人が外からコントロール(しつけ)をすると、子供の自己規律、セルフコントロール、自らへのしつけを発達させる。と。これはフロイトの理論をもとにしている。(同著P27)そうです。
子どもが犬か何かの動物のようですよね。でも約100年前の理論が今尚健在なんですよね。(反証は数多くあるようですけど)
私たちは経験的に知っています。
強い力を使われると、反抗するか、逃げるか、従順になるか、嘘をつくようになり生き苦しさを感じるということを、、、、。
自分の子どもには、そうなって欲しくない!と思う方が軸対話を学んでくださっています。
次回、力を使うよりも教師も人間らしく、指導の何が悪いかわからないということなので事例で説明します。
最新記事 by 川西未来子 (全て見る)
- 反応は親の直感かもしれない:サインについてvol.3 - 2018年4月9日
- 反応は親の直感かもしれない:サインについてvol.2 - 2018年4月7日
- 反応は親の直感かもしれない:サインについてvol.1 - 2018年4月5日