【連載】【20】Q本音は言い争いになりませんか?-軸対話初歩

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本音で言い争いになるのは…

よく「本音は争い合いになりますよね!」と言われます。

この言葉を発するとき、怒りのまま、人を攻めるような言葉を言い合っていることを本音と思われているのではないでしょうか?

今ままで説明してきたように、本音とは表面の言葉ではありません。
もっと奥の感情です。

 

言い争いになるのは、どちらかが困っている時にあなたメッセージで伝えあうから(正確には他の要素もあり)

多くの親は子どもが困っていると自分も困ってしまい、説得したりアドバイスしたりの「あなたメッセージ」を送ります。

こんなん、食べたくない!
僕はこんなものが食べたいんじゃない!
こんなものはイヤ!
こんなものを出すな!
お母さん、こんなものを出すな!
(途中から親にはあなたメッセージに聞こえる)

そんなことを言うもんじゃない!
何が食べたいんだ!
食べ物を粗末にするな!
これらには「子どもの名前○○」と言う主語がつきます。

というように、「あなたメッセージ」です。


学校に行きたくない!

今日は休んで明日からどう?
このままではダメになるんじゃないの?
大学行かないの?
このままで大丈夫?
これらにも「子どもの名前○○」と言う主語がつきます。

 

というように、「あなたメッセージ」です。
あなたメッセージは、相手をコントロールする言葉です。

この連載の初めの方でもお伝えしたように、人は人からコントロールされることを本能的に嫌います。

愛情があって伝える言葉が、コントロールしている言葉になっているとは思っていないですよね。
ですが、相手にはそう聞こえています。

その理由に本音が隠れている

食べたくない、その理由は何なのか?
その理由に本音があります。
(単純に食べたくないということもあります)


なぜ学校に行きたくない気持ちになるのか?

その理由に本音があります。

本音が出ていないのに言い合うと争いになるか、付き合いを避け心を閉ざすようになります。

この見極めは本当に難しいですが、実践を積めばできるようになります。

あなたが望んでいることは?

子どもがイヤだ困ったと思って発している言葉の表面にだけ反応して、言葉を返していると子どもの心が閉じます。

子どもの心が閉じること
子どもの心が離れること

親にとって、これが一番イヤなことなのではないでしょうか?
(どの親にもそう思えとは言っていません)

 

心が開いた関係にするために

親自身、自分自身の負の感情を感じきり

その負の感情を言葉に表現できることが大事です。

「本音の言い合いでは、争いになります!」と恐れる前に、もっと人間を信じてもいいと思うのです。
そのためにも、自分の負の感情をしっかり自分で見てあげると、恐れも減っていきます。

 

親子関係をサポートしている方は、多くの親子の会話が表面上の反応会話になっていることを理解して、お互いの本音が明確になるようにサポートしてあげて欲しいと願っています。

あなたがどの立場であっても、自分自身の本音を感じきることができれば、人間を信じることのできるサポートができるようになります。

 

いかがでしょうか?

 

 

コメントで、あなたの意見を聞かせていただけると嬉しいです(^^)

 

今回の記事を動画でもまとめましたので、ご覧ください。

おまけ

自分が自分へする会話。
他者が、他人としている会話。
あなたに向けられた会話。

よくよく見ると、あなたメッセージ満載なのです。
このあなたメッセージの中、成長してきた結果、自分のことがわからなくなり、相手ヘの想いがあっても、揉める怖さが先にたって何もできないということが起こっているのです。

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