【25】従順を愛情と間違えている人たち

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以前に「こんなこと(軸対話)で子どもがまともに育つと思えない!」とお叱りを受けたことがある。軸対話は力を使うことなく子どもの自制心をも含めた意欲ある自立をサポートしお互いに育ち合う対話の仕方です。この対話の仕方では物足りないと感じ、取り入れることを拒否する人は確かにいます。なぜそう思うのか?!何が物足りないと考えているのか?!考えてみました。

 

人をコントロールすることから離れられない人たちは
何から離れられないのだろうか?

適度な罰は必要だ

教え込まないと自己規律は育たないと思っている人は多く、子育て本の中には、”しつけ”の必要性を説くものが多いし「体罰はよくない」とか「虐待はダメでしょ」と、過剰な罰はよくないけれど、適度な罰は必要だと考えている人は多い。

「褒める」「叱る」はセットで大切だと言う人も多い。「褒める」「叱る」も『賞と罰』「アメとムチ」の相手に力を使っている。それをコントロールであるとは考えないか、コントロールすることが大切だと思っているのだ。

 

「親なら親らしく、しっかり叱りなさい」
「子どもが悪ことをするのは親がしっかり”しつけ”ていないからだ」

と言うように、子どもの行動と親はセットに考えられており、親は適度に子どもをコントロールすることが大切だと信じられている。と言うことは、ある程度子どもをコントロールできる親がいい親となっているのかもしれない。

 

本当にそれがいい親なのだろうか?



【1】〜【24】と読んでもそう思いますか?

従順を愛情と間違えている

力を使ったり公に認められた権力(役割)を使う以外に、子ども(相手)から尊敬を得る方法を知らない人たちのことを『従順を愛情と間違えている人たち』(自立心を育てるP16)だと言う。

ある親から「子どもが言うことを利かないと「お前なんて嫌いだ!」と言われている。愛されていないと感じて怖いです」と相談を受けたことがある。従順を愛情と間違えていますよね。

小さい頃に親から叱られ殴られた。自分は親を愛しているから言うことを利いた。なのになぜ、自分の子どもは言うことを利かないのだろう?と不安を通り越して怖いにまで発展している。

 

その人たちはこう考えている。

  • 相手が言うことを利くのは、自分を尊敬しているからだ
  • 相手が言うことを利くのは、私を好きだからだ。
  • 私の無理を利いてくれるのは愛されているからだ。
  • 言うことを利かないのは、私をバカにしているからだ。
  • 言うことを利かないのは、私を嫌っているからだ。
  • 私の無理を利いてくれないのは愛してくれていない証拠だ。

 

これを依存関係とも言う。
依存関係から離れられない人もいるでしょう。

依存関係が成り立つ関係で社会的にも適応しているなら特に問題は起こらないのだが、どちらかに自立心が芽生えている場合には、この関係は成り立たない。

 

依存関係が成り立つ方がいいですか?

依存関係の成り立たない兆しを歓迎できますか?

 

自らの欲求を抑えることで頑張ってきた

相手の欲求やコントロールできない行動を認めることは、頑張ってきた自分を否定することになる。自分がなくなってしまうかの恐怖を感じている人もいる。

 

その恐怖、手放しませんか?

相手を認めるとか認めないとかではなく、
まずは自分から
自分のイヤをしっかり見つめてあげましょうよ。

抑えてきた欲求や感情を解放してあげましょう。

 

子育ての達成感を味わいたい

実践してみるとわかりますが、あまりにも肩すかしのような達成感が少ない感じは否めない、あまりにもやった感のないのが軸対話です。軸対話の実践は、力が抜けまくります(^^;

「褒めたり叱ったり」「飴と鞭」を駆使したり、大変なことがほぼありません。

大変なことをしたい人には物足りないのです。
いわゆるパワーがあまり余っているのでしょう。

そのパワー、他に向けませんか?

 

怒り狂う親への対応に困る

時々「なぜあんな怒り方を子どもにするのか、そんなことをしても意味がないし逆効果だと伝えても理解できないらしいのです。どうしたらいいでしょう」と言う相談を受ける。

上記のことや今までの記事から推察しながらも、しっかり話を聞くサポートしかないでしょう。以上のことが参考になればと思います。

 

 

追記

もうね、連鎖ですよ。連鎖。
どこかで誰かが決意して、切らないといけませんよね。
軸対話にご協力ください。^^

 

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しなやかな軸で関係が築ける人になる 人間関係改善コンサルタント しなやか自分軸研究所@所長川西未来子
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